ゲラニウム ビウンキナツム
    学名 Geranium biuncinatum
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Geranium biuncinatum(ゲラニウム ビウンキナツム)アフリカ・アジアに自生する原種(日本には自生しない)
ゲラニウムでは珍しい「閉鎖花」を持つ変わった生育形態を持つ原種。


株の形状・花の大きさ

株の形状はブッシュ状で茎の節々に蕾・花茎の両方をつける(この点が他のゲラニウムと異なる)
高さ20〜40cm。花期は初夏〜秋に花を咲かせます。 花系は1cm以下〜2cm程の小輪。
耐寒性は無い、1年草タイプのゲラニウム。


栽培方法・繁殖方法

繁殖方法は種からのみ。耐寒性は全く無く暖かい気候を好む。 発芽・生育ともに旺盛。




Geranium biuncinatum
ゲラニウム ビウンキナツム 

私がこのゲラニウムを入手したのは全くの偶然の出来事でした。
昨年、アイルランドの友人から「ゲラニウム・ピレネカム・イスパータ」として譲り受けた種の中にこの種が混ざっていたのです。種が届いた時は何もチェックしないで、そのまま冷蔵庫に保管してしまいました。2003年の春に種蒔きをする際に種を取り出したところ、1つのパッケージの中に3種類の種が入っていたのです。
その中の1種類は、そのままピレネカムの形状をしていました。そして問題なのが他の2種でした、1つは丸い形をしており、サンギネウムかインカナムの種のような形態をしていました。そして、 もう1つはゲラニウム・ファエウムのようなぐるぐる渦巻き模様の殻に包まれていて殻から種を取り出すとピレネカムも問題にならないような極めて小さい種でした。
種の形で悩んでいてもしょうがないので、とりあえず3種類ある種をそれぞれ種蒔きして育ててみて、花が咲くのを待つ事にしました。
どの種も表皮・吸水処理で簡単に1〜2日で発芽してくれて、ドンドン生育してきました。ピレネカムと思われる種は、やっぱりピレネカムのようで、この種類独特の葉・株の形状をしています。
丸い形をしていた種は、葉がインカナムのようなフサフサした葉を出してきました。
この2種に付いては2003年7月現在開花に及んでいませんので種の同定にはもうちょっと時間が必要かと思われます。
そして、もう一つの殻に模様がある極小の種の物は今まで私が見た事の無いような変わった葉を展開してきました。葉がとても薄っぺらく、みずみずしい感じで不精髭のような産毛がぽやぽやと生えていました。葉自体も見た感じのまま、そんなに丈夫な葉では無いようでちょっと乱暴に扱うとビリビリ破れてしまいます。大抵のゲラニウムの葉は扱いを丁寧にしなくても破れるようなことはありませんので私は妙な興味を持ち、ちょっと試しに葉をつまんでギュっと力をいれてみる事にしました。細胞膜が簡単に壊れるようで、力を入れたところが凍傷のような感じになってしまいました。
そしてこのゲラニウム、6月に入ってから沢山の蕾が付いて来たのですが毎日チェックしているにも関わらず、1度も花を見た事がありませんでした・・・
株の栄養状態が悪いのかな?とも思いましたら、最初の蕾が見えてから3週間を過ぎた時に「花が咲いていないのに」ゲラニウム独特の種の鞘が伸び初めてきたのです。私はかなりギョッとしてしまいました。
実はこの時点で「閉鎖花」と「普通花」の両方を持つゲラニウムが存在すると言う事を知らなかったのです。
「いつか花が咲くはずさ〜〜〜〜〜!」と思っていましたら7月の下旬に濃いマジェンタ色の花びらが見えてきてようやく開花に至りました。
1番花は1cmにも満たない極小輪で、鑑賞価値はあまり無いように感じられましたが、2番花は2cmを越す花を咲かせてくれました。マジェンタ色にブラックアイのインパクトのある花なので2cmくらいの大きさがあれば充分鑑賞価値はありますね。
しかし、「花が咲かないまま種が出来るゲラニウム」なんとも奇妙なゲラニウムです。
閉鎖花の状態

最初に見えてきた蕾が閉鎖花でした。なんとなくしべらしき物が見えているので、開花を楽しみに待っていました。
閉鎖花からの発達

開花を待っていましたが、開花せずに子房の鞘が発達してきました。「閉鎖花」である事がここで判明。
まだ熟してはいないのですが、実験的に解体してみたところ種が生成されていました。
普通花の蕾

閉鎖花では無い「普通花」の蕾、花弁が開いてきて待望の開花まであともうちょっとです。
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